文芸・ライティングコースのアクティビティー
様々なプロジェクトを通して、
言葉の作用を実感する場を
デザインします。
オリジナルの書籍をつくる
新博物誌
フランスの詩人、文筆家のジュール・ルナールに『博物誌』(1896年)という本があります。
身近に生きるさまざまな動植物を短い文章で、ときにユーモアを交えて描いた詩的散文集です。そこには同世代の画家ピエール・ボナールや、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックらの挿絵も添えられ、詩と絵がコラボレーションしています。
これをもとに、名古屋芸術大学 文芸・ライティングコースでは『新博物誌』をつくる取り組みを 2019年から 授業で行っています。
文芸・ライティングコースの学生が文章を書き、美術領域とデザイン領域の学部生、美術研究科の大学院生らが挿絵を描きます。
これら新しい「博物誌」の書籍も編集し、展覧会を学内外のギャラリーなどで発表しています。
自分の感覚を育てた本についてを書き、他者と言葉を連ねていくメイゲイ・ブックツリー。
ブックツリーをとおして語りあうこと
ブックツリーをとおして語りあうこと
ニューアーク方式という図書館の貸し出しカードでは、本を読んだ人の名前が並んでいました。同じように、メイゲイ・ブックツリーには、学生たちそれぞれの種本と、読み書きする人々の言葉が行き交います。
ブックツリーの企画として、ポッドキャスト、読書会、展覧会、書籍化などを行い、本を通して語り合うことができればと考えています。
本の木を育てる
名古屋芸術大学 文芸・ライティングコースの学生の面々が、それぞれ自分を育てた本「種本*」を探し、その本からオリジナルの文章を書きました。
書評、読書感想文、エッセイ、詩や、脚本など表現は様々です。
その本と文章は、木のかたちをした本棚と、ブックツリーのサイトに並びます。そして自分とは違う誰かの「種本」を読み、そこから文章を書くことを続けます。一冊の本に様々な面々の文章が連なり、この「本の木」を育てます。
* 一般に、書籍群や文章のおおもとになった本を「種本」と呼びますが、ここで言う「種本」とは、いまの学生自身をつくりあげている本であり、今後も自分を育てていくであろう本を指します。
社会に向けて言葉を放つ
こまき視覚障がい者の会 主催による『暗闇のアート展』 にて鑑賞者の補助者を、文芸ライティングコースの学生らが務めました。
また、講師 村田の 視覚障害を持つ方の絵画鑑賞への提案作品と、名古屋芸術大学の 大学院工芸研究、同時代研究の院生 3名らが参加型の作品を発表しました。
また、ワークショップ形式の詩の朗読も行いました。
他者が書いた小説の続きを書く
「小説の続きを書いちゃうぞっ」
2023年 8/20(日)
・結末が書かれていない短編小説を、文芸・ライティングコースの学生が書きました。その結末を、 ワークショップの参加者が書きます。
文脈を捉えてしっかり物語るレッスンであり、書き手から読者へ小説が届き、その読者が書き手になることで、言葉が他者や世界と自分を繋げるものであることを実感させる取り組みです。
手紙文学を考える。
最初に国内外の書簡体文学(ラクロ、三島由紀夫、森見登美彦の小説作品など)を紹介し、創作作品における手紙の効果を考えます。
そこから「何者からかの手紙」という 手紙による文芸作品を書店などで展開している BOOKSOUNDS の協力を受け、参加者に一通ずつ「何者からかの手紙」をお渡しします。お読みいただきます。お互いに感想も述べ合います。
その後、それぞれの参加者も「〇〇からの手紙」(400字程度)を執筆します。
朗読表現
刈谷市美術館 和田誠展にて
絵本の読み聞かせ
刈谷市美術館「和田誠展」にて、絵本の読み聞かせを 文芸・ライティングコースが行いました。
対象は子ども向けとは限らず、どなたにも向かって開かれたものとして取り組みました。お聞き頂いた皆様、ありがとうございました。
日時・2023年 10月26日(木曜) 14時30分~ 40分程度
会場・刈谷市美術館
読んだ 絵本・
『あな』文,谷川俊太郎 絵,和田 誠 福音館書店/1983年
『これはのみのぴこ』文,谷川俊太郎 絵,和田 誠 サンリード/1979年
『とぶ』文,谷川俊太郎 絵,和田 誠 福音館書店/2006年
『ことばのこばこ』文 絵,和田 誠 すばる書房/1981年(1995年より端雲舎)
『パイがいっぱい』文 絵,和田 誠 文化出版局/2002年
『ねこのシジミ』文 絵,和田 誠 ほるぷ出版/1996年
2024 :
名古屋大学博物館 野外観察園と、名古屋芸術大学 芸術教養領域と、デザイン領域 文芸・ライティングコースによるプロジェクト
草思草愛
名古屋大学博物館野外観察園、名古屋芸術大学(リベラルアーツコース+文芸ライティングコース)連携プロジェクト
『草思草愛(そうしそうあい)』
名古屋大学博物館(www.num.nagoya-u.ac.jp)と名古屋芸術大学の2コース(リベラルアーツコースwww.nua-la.jp、文芸ライティングコースwww.nualwd.info)が連携し、「名古屋大学 野外観察園」と芸大生が出会って植物(草)を思い生まれた、4つの作品コンテンツを中心に、知る人ぞ知る「名古屋大学 野外観察園」の魅力を紹介する展覧会を開催します。
*展覧会は、Ⅰ期とⅡ期に分かれて開催します。
第Ⅰ期(名古屋芸術大学)
2024年6月28日[金]ー7月3日[水](日曜休館)
12時15分ー18時(最終日17時まで)
入場無料
会場:名古屋芸術大学 Art & Design Center West Lounge
〒481-8535 北名古屋市徳重西沼65番地 西キャンパス
TEL:0568-24-2897
(Google Map)
第Ⅱ期(名古屋大学博物館)
2024年7月19日[金]ー8月9日[金](日・月曜休館)
10時ー16時
入場無料
会場:名古屋大学博物館 エントランスホール
〒464-8601 名古屋市千種区不老町 名古屋大学 東山キャンパス
TEL: 052-789-5767
(Google Map)