文芸・ライティングコースのアクティビティー

様々なプロジェクトを通して、
言葉の作用を実感する場を
デザインします。

 オリジナルの書籍をつくる

新博物誌

 フランスの詩人、文筆家のジュール・ルナールに『博物誌』(1896年)という本があります。
 身近に生きるさまざまな動植物を短い文章で、ときにユーモアを交えて描いた詩的散文集です。そこには同世代の画家ピエール・ボナールや、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックらの挿絵も添えられ、詩と絵がコラボレーションしています。
 これをもとに、名古屋芸術大学 文芸・ライティングコースでは『新博物誌』をつくる取り組みを 2019年から 授業で行っています。
 文芸・ライティングコースの学生が文章を書き、美術領域とデザイン領域の学部生、美術研究科の大学院生らが挿絵を描きます。
 これら新しい「博物誌」の書籍も編集し、展覧会を学内外のギャラリーなどで発表しています。

自分の感覚を育てた本についてを書き、他者と言葉を連ねていくメイゲイ・ブックツリー。

社会に向けて言葉を放つ

こまき視覚障がい者の会 主催による『暗闇のアート展』 にて鑑賞者の補助者を、文芸ライティングコースの学生らが務めました。
また、講師 村田の 視覚障害を持つ方の絵画鑑賞への提案作品と、名古屋芸術大学の 大学院工芸研究、同時代研究の院生 3名らが参加型の作品を発表しました。
また、ワークショップ形式の詩の朗読も行いました。


他者が書いた小説の続きを書く


「小説の続きを書いちゃうぞっ」
2023年 8/20(日)
・結末が書かれていない短編小説を、文芸・ライティングコースの学生が書きました。その結末を、 ワークショップの参加者が書きます。
文脈を捉えてしっかり物語るレッスンであり、書き手から読者へ小説が届き、その読者が書き手になることで、言葉が他者や世界と自分を繋げるものであることを実感させる取り組みです。

手紙文学を考える。

最初に国内外の書簡体文学(ラクロ、三島由紀夫、森見登美彦の小説作品など)を紹介し、創作作品における手紙の効果を考えます。
そこから「何者からかの手紙」という 手紙による文芸作品を書店などで展開している BOOKSOUNDS の協力を受け、参加者に一通ずつ「何者からかの手紙」をお渡しします。お読みいただきます。お互いに感想も述べ合います。
その後、それぞれの参加者も「〇〇からの手紙」(400字程度)を執筆します。

朗読表現

刈谷市美術館 和田誠展にて
絵本の読み聞かせ

刈谷市美術館「和田誠展」にて、絵本の読み聞かせを 文芸・ライティングコースが行いました。
対象は子ども向けとは限らず、どなたにも向かって開かれたものとして取り組みました。お聞き頂いた皆様、ありがとうございました。
日時・2023年 10月26日(木曜) 14時30分~ 40分程度
会場・刈谷市美術館
読んだ 絵本・
『あな』文,谷川俊太郎 絵,和田 誠 福音館書店/1983年
『これはのみのぴこ』文,谷川俊太郎 絵,和田 誠 サンリード/1979年
『とぶ』文,谷川俊太郎 絵,和田 誠 福音館書店/2006年
『ことばのこばこ』文 絵,和田 誠 すばる書房/1981年(1995年より端雲舎)
『パイがいっぱい』文 絵,和田 誠 文化出版局/2002年
『ねこのシジミ』文 絵,和田 誠 ほるぷ出版/1996年

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